皇室の重要な行事で使用されていた「儀装車」を特別公開 11月2日~11月17日までの4時間だけ 企画展「見て、撮って、体感!明治村ののりもの」 犬山市・博物館明治村
儀装車(明治村提供)
愛知県犬山市の博物館明治村は、皇室の重要な行事で使用されていた馬車「儀装車」を、現在開催されている企画展「見て、撮って、体感!明治村ののりもの」の一環として、10年ぶりに特別公開します。公開は11月2日(土)~11月17日(日)までの10時30分~4時間。
公開される儀装車は、外国の特命全権大使が着任の際、その国の元首から託された信任状を天皇に献上する捧呈式で、大使館などから皇居への送迎用に使用されました。
馬2頭で引く4人乗りの馬車で、人が乗車する車箱と呼ばれる部分は船底のようになっており、車体はウルシで塗られています。
C型スプリング、楕円型スプリングという特殊なバネを用い、地面の凹凸からの衝撃を吸収し滑らかな走行であるため、揺りかごのような乗り心地が体感できるということです。
1909(明治42)年に当時の宮内省で製造されており、布地や塗装に用いられているウルシの劣化を防ぐため、普段は非公開とされています。
公開場所は「札幌電話交換局」付近で、2023年9月まで展示された後に札幌市へと返却された電車「名電1号形」が設置されていた場所となります。
担当者は「公開については片側の扉を開け、内部の意匠も見られるように展示しています。ぜひ実際に訪れて、装飾の繊細さを見てほしい」と呼びかけています。
儀装車の公開期間中、企画展「見て、撮って、体感!明治村ののりもの」の一環として実施されているスタンプラリーでは、儀装車スタンプを特別に用意しているということです。
最終更新日:2024年10月31日 15:02