阿波おどり実行委と対立 独自の“総踊り”

徳島市の阿波(あわ)おどりで、市などの実行委員会と対立していた踊り団体側が13日夜、独自の「総踊り」を行った。
徳島市の「両国橋南詰おどりロード」には、振興協会に所属する「連(れん)」と呼ばれるグループの踊り子たちが集結。大勢の観客が見守る中、夜10時すぎから約120メートルの通りで一斉に踊った。
総踊りは、もともと有料の会場のひとつ「南内町演舞場」のフィナーレに振興協会所属の連が行ってきた阿波おどりの名物。
しかし、今年は徳島市などでつくる実行委員会が、全体のチケット販売向上を目的に、フィナーレの演出を変更するとして総踊りの中止を決定。これに反発した振興協会側が独自の総踊りを実施したもの。
実施しないよう再三申し入れていた徳島市も、強硬に阻止はしなかった。