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「事件の証拠」水族館で展示中…実は天然記念物 警察署に大量に持ち込まれ… 神奈川

2023年12月8日 19:31
「事件の証拠」水族館で展示中…実は天然記念物 警察署に大量に持ち込まれ… 神奈川

8日、神奈川県相模原市の「相模川ふれあい科学館アクアリウムさがみはら」でふれあいコーナーが開催されました。

そこで展示されていたのは、国の天然記念物に指定されているオカヤドカリの一種「ムラサキオカヤドカリ」です。実はこのヤドカリ、事件の証拠品。警察が、文化財保護法違反の疑いで捜査する事態になっているのです。

「ムラサキオカヤドカリ」は本来、東京の小笠原諸島や鹿児島県、沖縄県など、暖かい地域に生息。他の場所に、 許可なく移動させることは禁止されています。

そんなヤドカリが今回、神奈川県の藤沢北警察署に、大量に持ち込まれたというのです。

相模川ふれあい科学館
アクアリウムさがみはら 伊藤寿茂副館長
「藤沢北警察署の方で預かっている天然記念物のオカヤドカリがいると連絡を受けて」

持ち込んだ人の詳細は分かっていませんが、事件の証拠となったヤドカリは、なんと446匹。本来は、捕獲場所に戻さなければいけませんが、どこから来たのか分からないため、ヤドカリたちは“迷子状態”です。

警察は、ヤドカリが死んでしまわないように、藤沢市の新江ノ島水族館に預けました。その一部は、相模原市の施設や島根県、和歌山県の水族館に引き渡され、元気に過ごしているということです。

各地で展示されている、事件の証拠品。警察が捜査を進めています。