×

  • 日テレNEWS NNN
  • 社会
  • ビッグモーター、車検・事故車で新たな疑惑 「オイル漏れでも…」元社員が目撃【バンキシャ!】

ビッグモーター、車検・事故車で新たな疑惑 「オイル漏れでも…」元社員が目撃【バンキシャ!】

2023年7月24日 9:43

中古車販売大手・ビッグモーターによる保険金の不正請求問題では、連日、驚くような実態が伝えられている。会社側が会見を開かない中、現役社員や元社員がバンキシャ!の取材に応じた。そこで語られたのは、車検や事故車をめぐる新たな疑惑だった。(バンキシャ!)

     ◇

22日、バンキシャ!は、ビッグモーターの店舗で営業担当をしている現役社員に話を聞いた。見せてくれたのは、この日に届いたというLINEのメッセージ。本部から店長クラスの社員に送られたものだという。そこには次のように書かれていた。

「お客様の為にもこんな所で後退する訳には行きませんよ、さあ、今こそ営業部隊が先頭に立って会社を盛り立てよう!」

営業担当の現役社員
「腹が立つというよりは、あきれますよね。いまだに営業でもり立てられると思っちゃってるところが」

いまだ、記者会見など公の場で説明をしていないビッグモーターだが、社内ではこんな動きも…。

営業担当の現役社員
「経営計画書の回収の話がきましたね。『全店回収で』と。たぶんニュースで出ちゃったからだと思うんですけど」

「経営計画書」とは全ての社員に毎年配られる冊子で、会社の方針がつづられている。中にはこんな記述もある。

「経営方針の執行責任を持つ幹部には、目標達成に必要な部下の生殺与奪権を与える」

“幹部は部下を思うがままにできる”ということなのか──。この内容がメディアで報じられると、21日、会社側は冊子の回収を指示したという。

──(記者)回収され、何か思うことは?

営業担当の現役社員
「まだ隠すのかって感じです。社員にもなんの説明もないし、社員にも言い訳するし。ましてやユーザーさま、ビッグモーターを利用してもらってる人って結構いる。そういう人たちに対しての説明もないし。悪いことしたら謝るって、小学生でもできることができない。何を守りたいんだろうと思います」

中古車販売大手のビッグモーターが、わざと車に傷をつけるなどして保険金を不正に水増し請求していた問題。国土交通省は26日にも会社側へのヒアリングを行う方針だ。いったい社内で何が起きていたのか。21日、バンキシャ!は、ビッグモーターの修理部門で働いていたという元社員に話を聞いた。保険金を水増し請求するための不適切な行為に、自ら手を染めていたという。

修理担当の元社員
「(車体に)線傷があった場合、延長でちょっと傷を増やして次のパネルにのばすとか」

それは、チョークを使って行っていたという。

──どう傷をつける?

修理担当の元社員
「車がどっち向きに動いていたかにもよるけど、ここから同じような感じでつけたり」

チョークで線をひき、傷があるように見せかけたり、カッターで実際に傷をつけたりしていたという。

調査委員会が作成した報告書では、不正請求の背景には厳しすぎるノルマがあったと指摘されている。そして、もう1つの背景としているのが経営陣に言われるがままに服従する「いびつな企業風土」だ。

店舗で受付をしていた元社員によると、「いびつな企業風土」が特に強くあらわれる時があったという。それは、掃除や整理整頓などが行き届いているかをチェックする“環境整備点検”だ。

受付担当の元社員
「毎月1回、副社長とか会社の幹部が来るんですけど、一番は挨拶。『お疲れさまです』『おはようございます』とか、挨拶がなかった時点で点検自体終了だった。ひどい時は、(副社長の)車が敷地に入っていない時にゴミを見つけて、『はい終了』『0点』みたいな」

──その店舗の責任者はどうなる?

受付担当の元社員
「もう降格。(経営陣の)気に障ることがあれば降格になるので。その場で降格と言われる人もいたので、みんなそれで必死だったんだと思う」

バンキシャ!は、店舗の点検を終えた幹部が、社員100人以上が参加するグループLINEに送ったという写真を入手した。それは、あるスタッフの顔写真だった。添えられていた言葉は──。

幹部が送ったとされるLINE
「挨拶しない、茶髪すぎ。工場長はこういう方針無視する人をいつまでも目の前にいるのに放置しないように!!」

すると別の幹部が。

「今すぐ退職してもらって下さい!!」

特定の社員がグループLINEでさらされることは、たびたびあったという。

揺らぐ、ビッグモーターへの信頼。バンキシャ!が取材を進めると、その信頼をさらに損ないかねない“新たな疑惑”が浮かび上がってきた。21日、バンキシャ!が話を聞いたビッグモーターの元社員は、車検を行う整備工場で、ある光景を目撃したと証言した。

修理担当の元社員
「車検、通らないくらいオイル漏れしている車を、オイルだけ拭き取って車検通したりとか、ミラーのウインカーとかが割れていて、工場長が、『これは車検通らないから、ミラー替えないとあかんね』と言っていたにもかかわらず、そのまま車検が通ってるとか」

ビッグモーターではこれまでに、車検で必要な検査の一部を行わずに車両を合格させたとして、熊本や栃木などの店舗が行政処分を受けている。

さらに元社員は、店舗で驚くべきことを目の当たりにしたという。

修理担当の元社員
「買い取った車をきれいにして並べて売るんですけど、バンパー外したら中が事故していた」

そこには、フレームが破損するなど事故の痕跡があったという。ビッグモーターのホームページには、「全車事故歴無し」の文字。事故歴のある車は、販売しないとうたっている。しかし…。

修理担当の元社員
「営業担当に『これ事故車だけど、大丈夫ですか』と問いかけると、『もう納車近いから、バンパーつけてそのまま(にしてくれ)』と、事故車を売っていた」

さらに、関東地方で営業職をしていた元社員も、勤めていた店舗で「事故を起こした疑いのある車が売られていた」と証言。エンジンルーム内のフレームがゆがんでいたが、担当者はそのことを客に伝えずに納車していたという。

車検と事故車をめぐる疑惑について、バンキシャ!は22日、ビッグモーターに質問を送ったが、回答は得られていない。

(*7月23日放送『真相報道バンキシャ!』より)