わざと車を傷付け…保険金を不正請求 ビッグモーターが報告書を発表し謝罪
中古車販売大手のビッグモーターは、顧客の車の修理を行う際に、わざと車を傷付けるなどして保険金を不正に請求していたとする調査委員会の報告書を発表し、ホームページ上で謝罪しました。
調査報告書によりますと、ビッグモーターでは従業員が靴下にゴルフボールを入れて車体をたたいて修理範囲を拡大したり、ドライバーややすりで傷を付けたりするなどして車の修理費用を水増しし、損害保険会社に不正に保険金を請求していたということです。
ビッグモーターはホームページ上で第三者委員会の調査報告を公表し、謝罪しました。
調査によりますと、こうした不正の疑いは調査対象の修理件数の約44%にのぼっていたということです。
ビッグモーターは「不適切行為が認定された保険金請求については、引き続き速やかにお客様にご連絡させていただき、再修理及び返金を行ってまいります」とコメントしています。
一方、損保関係者は日本テレビの取材に、「保険の不正請求というのは一定程度あるものだが、手口が巧妙だった」として、組織ぐるみとの疑いも示しています。
損保大手3社はビッグモーターに対し、払いすぎた保険金の返還を求めています。