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【秘話】天皇陛下40年来の恩師が明かす“お心遣い”と“忍耐” ビオラ奏者・兎束俊之さん

2025年2月23日 11:57
【秘話】天皇陛下40年来の恩師が明かす“お心遣い”と“忍耐” ビオラ奏者・兎束俊之さん

65歳となられた天皇陛下。ビオラの先生がお人柄を語ってくれました。

「ビオラを始め、音楽からは多くの癒やしと力をもらっているように思います」

天皇陛下は先月、皇后さまとビオラの演奏会を鑑賞されました。85歳の奏者・兎束俊之さんのリサイタルです。

ひときわにこやかに拍手されたのが、「輝ける『令和』に向かい」。即位のお祝いに兎束さんが作った曲です。

陛下の40年来のビオラの先生 兎束俊之さん(85)
「(終演後)陛下がおっしゃったのは『身体がお疲れにならなかったですか』、温かい心がね、私にひしひしと分かるんですよ」

兎束さんは、およそ40年にわたり陛下にビオラを教えてきました。

兎束俊之さん(85)
「東宮御所でのレッスンの時の写真で」

ある暑い日、兎束さんが上着を着たままでいると…

兎束俊之さん(85)
「『私も背広をとりますから、兎束さん背広を脱いでやっていただく方が楽でよろしいと思いますよ』と背広を脱がせてくれて、コトコトコトって注いで『お水でもまず召し上がってからにしましょう』と」

陛下のお心遣いは直筆のお手紙にも…

兎束俊之さん(85)
「適合した指使いというものを譜面に書いてもらえませんか、みたいなことが書いてあるのがこの手紙です。そういうことのお心遣いですかね、細やかで」

陛下のお人柄は、好まれる曲からもうかがえるといいます。

兎束俊之さん(85)
「技術が立ってそれを超えられた時の達成感(のある)そういう曲(がお好き)。動かない指、複雑で嫌だな…、これを自分で一つの山を越えるんだというのは“忍耐”とでも言いましょうかね。いつまでも音楽を愛し、お健やかにいらっしゃっていただきたい」

最終更新日:2025年2月23日 11:57