13日から始まる“脱マスク” 「外す」「外さない」街の声は?
マスク着用のルール緩和が13日から始まります。飲食店やスーパーなどでは緩和に向けた準備が進められています。「マスクを外す」のか、「外さない」のか、街の人からは悩む声が聞こえました。
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東京・日本橋の飲食店「たいこ茶屋」の名物は、マグロなど鮮度抜群の海の幸の食べ放題です。おかわりをするときなど席を立つたびにマスクの着用をお願いしていますが、13日からは…
たいこ茶屋 大将・嵯峨完さん
「マスクだけ外してOKという形でいきたいと思います」
13日からマスク着用の緩和が始まります。政府が示しているのは、「屋内・屋外を問わず個人の判断に委ねる」という新たな方針です。この方針に沿った形で、13日以降はマスクの着用のお願いをやめるといいます。
利用客
「(マスク)しなくていいんだったら、そっちの方がいいかな」
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マスク着用緩和の動きが進む中、聞こえてきたのは「みんなが外していたら外すかも」、「周り見て判断するかもしれない」といった“周りに合わせて決めたい”という声です。実際に街の人は緩和についてどう思っているのでしょうか。13日から「マスクを外す」か「外さない」かを、男女100人に聞きました。
外す
「私、外したいかな。マスクしているのが嫌だから」
外さない
「私は外さないです。(マスクを外すのが)恥ずかしいのと、見せたくないです、私は」
マスクなしの生活には戻れないという意見がある一方で、マスクを外す準備をしている人もいました。
外す
「歯医者予約したら(予約が)とれなかったりしていたので、みんな外し始める(準備をしている)のかなと」
5歳から90歳までの男女100人に聞いた結果、27人が「外す」、73人が「外さない」と答えました。実に7割以上の人が現状維持を選びました。ただ、「外す」と答えた人の中には、マスクの下、口周りを気にする人がいました。
来週から外す
「ここから下のメークを気にしないといけないなと」
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こうした中、都内にある薬局では、リップクリームや口臭ケアなど口周りに関する商品が一部欠品になっていました。
三千里薬品・神南店 飯高宗久店長
「口臭予防のタブレットやスプレーはよく売れています」
口周りの商品の売れ行きが好調だといいます。一方で、マスク着用の緩和を受け、需要が減るのを見越して、不織布の白いマスクの仕入れを3割ほど縮小していく予定だということです。
三千里薬品・神南店 飯高宗久店長
「プリーツタイプのもので、白いマスクとかを少なくしていく予定です。本当にこれで、13日からもうみなさん使われないよってなるんであれば、(マスクの仕入れを)5割ぐらい減らしちゃってもいい」
マスク着用緩和の準備が進められていました。
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都内にあるスーパー「さんよう」でも、マスクの着用は個人の判断に任せるといいます。
スーパーさんよう 取締役・阿部芳邦さん
「(店内での着用は)政府の発表されたものに従っていただければいいかなと」
さらに、新型コロナウイルス感染拡大前には目にすることが多かった“スーパーの名物”も戻ってくるかもしれません。
スーパーさんよう 取締役・阿部芳邦さん
「試食は旬のものを案内したいときに、計画していこうかと」
3年ほど控えていた試食コーナーを復活させようと検討していました。
利用客
「食べておいしかったらそれを料理に使いたいなと思うので。(試食は)懐かしさを感じさせられますね」
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13日から始まるマスク着用の緩和。ただ、政府は電車やバスが混雑している場合や医療機関、高齢者施設などはマスクを着用した方が良いとしています。