イギリス訪問中の天皇陛下は26日、ロンドンの金融街「シティ」で行われた晩さん会に出席されました。23歳から25歳までイギリスで留学生活を送られた天皇陛下。当時、ロンドン支局の記者として若き陛下の取材にあたった長南敏雄さんを取材しました。

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イギリス訪問5日目の26日、ロンドンの金融街「シティ」で行われた晩さん会に出席した天皇陛下が語られたのは、イギリス留学当時の失敗談でした。イギリスの重いコインが財布にたまり、落としたというのです。

「ある時それら（コイン）が財布から一遍にこぼれ落ちてしまったことがありました。私は大いに慌てましたが、周りにいた人たちが手分けして拾ってくださり、英国の人たちの優しさに触れ、すがすがしい気分になりコレッジに帰りました」

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23歳から25歳までイギリスで留学生活を送られた天皇陛下。当時、ロンドン支局の記者として若き陛下の取材にあたった長南さんを取材しました。

元NNNロンドン特派員　長南敏雄さん
「実は、これが私がいろいろ取材した陛下の留学時代の写真とネガなんです」

最初に撮った1枚は、ロンドンの空港に到着し陛下がタラップを降りてこられる写真。

元NNNロンドン特派員　長南敏雄さん
「時差も全然感じないお元気な様子で」

陛下は留学生活で買い物や洗濯など、できることは何でも自分でされたといいます。

元NNNロンドン特派員　長南敏雄さん
「陛下はアイロンがけの時、警護の警察官に『アイロンをかけたいんだけどどうやってかけるの？』と聞いたらしい」

また、ご研究の一環で指導教授とともに世界で最初の鉄橋を見学された際には、長南さんの元にこんな頼みごとがあったそうです。

元NNNロンドン特派員　長南敏雄さん
「陛下はご自分で写真を撮られるんですけども、自分が写りこんだ写真はなかなかないですね。世界的にも初めての鉄で造られた橋をバックにした写真をぜひ、昭和天皇にお送りしたいということだったようです」

孫からのプレゼントだったのでしょうか。

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帰国した翌年、北海道の利尻山に登られた陛下。この時、長南さんが取材していました。

元NNNロンドン特派員　長南敏雄さん
「陛下が私の所へ寄ってきて、『長南さんですか？』。私はびっくりしました」

それから40年近く、今回のご訪問のニュースを見て長南さんは…

元NNNロンドン特派員　長南敏雄さん
「留学は何倍もプラスになったんじゃないかなということで、僕は拍手を送りたい」