×

新型コロナで変化?働き方の新しい価値観

2020年4月7日 16:17
新型コロナで変化?働き方の新しい価値観

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回のテーマは「働き方の未来」。一般社団法人「Work Design Lab」代表理事の石川貴志さんに聞いた。

新型コロナウイルスのさらなる感染拡大を防ぐため、各自治体では外出自粛や平日のテレワークを呼びかけています。また、今年の入社式をオンラインで開催した会社もありました。

ネット上では
→「テレワークにTV会議時代なのかな」
→「ネット活用は、日本は世界に比べ遅れている」
→「コミュニケーション機会をどう作るのか課題」
などの意見が。

→これからの働き方、どう変わっていくと思われますか。石川さんの意見を教えてください。

「危機と目覚め」というふうに思っております。危機というのは、過去の延長線上では、これからうまくいかなくなると思っています。そういった経験を通じて、今まで意識してこなかったこと・今まで当たり前だったことの再定義が今後進んでいくのではないかというふうに思っております。ネットの声にもありましたが、テレワークで、いわゆる空間や時間からの解放がこれからもどんどん進んでいくと思います。例えば、情報交換はどこにいてもできるということになれば、逆に集まる意味は何だろう、これからのオフィスのあり方とは何だろう、という今まで意識してなかったものが意識され、新しい価値観が生まれて皆さんの行動が変容していくのではないかというふうに思っています。

――この時間と空間からの解放、これまで考えたことはないですが、自分たちが集まる意味というものを考え出していく時代なのかなというふうに思います。逆に石川さんはワークデザインラボで今まさにこの時期、どのようなことを行っているのでしょうか。

ワークデザインラボとしては、首都圏の“複業ワーカー”と地方の地方自治体や企業をつなぐ、いわゆる関係人口を作っていこうという取り組みを多くやっているのですが、これまでは、いかに人を移動させ合うことで関係人口の入り口を作っていくかという話が往々にしてありました。今回コロナウイルスの関係もあり、会うことを前提にせず関係人口を拡大するためにどのようにやっていくかということを、新しい価値観と新しい企画から始めています。

――私もthe SOCIALでテレビ電話のような形でお会いするのは初めてなのですが、スタジオでもモニターの石川さんの目を見て話すことで、不思議と会っている安心感というのが感じられますね。

そうですか。やはり本当に頭で分かり、しっかり身体性を持って理解することで、行動がどんどん変容していくのかなと思っています。