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拉致被害者・有本恵子さん61歳 父心境は

2021年1月12日 14:39
拉致被害者・有本恵子さん61歳 父心境は

北朝鮮による拉致被害者の有本恵子さんは、帰国を果たせないまま、12日、61歳の誕生日を迎えました。去年、母の嘉代子さんが亡くなってから初めて迎える娘の誕生日について、父・明弘さんは複雑な心境を語りました。

有本恵子さんは、ロンドンに語学留学中だった1983年、23歳で北朝鮮に拉致されました。帰国できないまま37年が過ぎ、恵子さんは、きょう、61歳を迎えました。

毎年、この日を両親そろって祝ってきましたが、去年2月、94歳で母・嘉代子さんが亡くなり、今年は、父・明弘さんが一人で迎えることになりました。

恵子さんの父・有本明弘さん(92)「家内が亡くなった時点で(誕生日会を)やめようと思っている」「(37年)あっという間に来てしまった。あっという間に、自分も年とってしまった」

明弘さんは、北朝鮮で暮らす恵子さんについて、寒さが厳しい中、新型コロナの流行もあって心配していると話し、一刻も早い救出を訴えました。