飼い主と再会…犬も感情高ぶると“涙流す” 麻布大学が発表
犬も感情が高ぶると涙を流すことが確認されたと、麻布大学の研究チームが発表しました。
麻布大学などの研究チームは、18頭の飼い犬を7時間程度飼い主に会えないようにした後、再会させた場合の涙の量を測定しました。
こちらは犬の目にうるんだ涙を紙に吸わせて、量を測定した際の様子で、飼い主との再会前後で涙の量を比較したところ、再会後に有意に増えていたことが明らかになったということです。
さらに、飼い主と再会する場合と飼い主でない人と再会する場合とで計22頭の涙の分泌量を比べたところ、飼い主と再会した時の方が多かったということです。
犬と飼い主がふれ合った場合などには、幸せな感情などを伴うオキシトシンというホルモンが分泌されることがこれまでにわかっていますが、今回このオキシトシンを犬に点眼したところ、涙の量が増えたということで、犬の涙の分泌にはオキシトシンが関係している可能性があることもわかったとしています。
これらの結果から、研究チームは飼い主との再会によって犬の感情が高ぶり、オキシトシンが分泌されたことによって、涙の量が増えた可能性があり、人以外の動物でも感情の高ぶりによって涙を流すことを示す初めての研究成果だとしています。