高校から通報「生徒が小型爆弾作ったと…」削ったマッチの先端を筒に入れ… 札幌
22日、札幌市の高校で「生徒が小型爆弾を作った」と警察に通報がありました。
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高校のグラウンドの中央あたりに置かれた不審物。近くには盾のようなものが設置されていました。グラウンドの隅には警察車両が止められ、多くの警察官の姿がありました。
現場は、北海道札幌国際情報高校です。警察によると午前11時すぎ、教師から「生徒が『小型爆弾を作った』と言っているので話を聞いている」と通報がありました。
生徒が作ったという不審物。教師は生徒から受け取り、手提げ金庫に入れてグラウンドの中央に移動させたといいます。すぐに警察が駆けつけました。学校側は午後の授業を打ち切り、全校生徒を帰宅させることにしたといいます。
しかし、高校生がどうやって作ったのか?
警察によると、使われたのはマッチです。こすると発火する先端の部分を削って、生徒は3~4センチほどの筒に入れた不審物を作ったというのです。
爆発物に詳しい専門家は、その危険性について…
元東京消防庁警防部長 佐藤康雄さん
「危険はありますけど、比較的低いと思う。(マッチの)頭の方の薬剤は、硫黄とか塩素酸カリウムというようなもので作られて、それだけを集めて入れたのでは それほど危険ではない。導火線をつけて火をつけるとか、そういった形にすれば非常に危険」
通報から約2時間後の午後1時すぎ、防護服を着た機動隊員が不審物の方へ。通報から約4時間後の午後3時すぎ、防護服を着た隊員が再び不審物の方へ。今度はかなり接近。時間をかけて、手作業で進められているようです。
そして午後4時前。通報から約5時間後に作業は完了しました。爆発の危険性は低かったということです。警察は今後、成分や中身について調べるとしています。