将棋界の天才が対局 おやつに“藤井効果”
藤井聡太三冠が9日、王将への挑戦権をかけて羽生善治九段と対局しています。天才と呼ばれる2人の棋士の強さの秘訣と、藤井三冠が選ぶおやつが注目されています。
■将棋界の8大タイトル
将棋のタイトル戦は全部で8つありますが、藤井聡太三冠は現在、棋聖・王位・叡王の3つのタイトルをとっていて、史上最年少の10代での三冠達成しています。
さらに竜王のタイトルにも王手をかけていて、その一戦が今週末にあります。達成すれば、史上最年少の10代での四冠達成となります。
これまでの四冠達成の最年少記録は、羽生善治九段(51)の持つ22歳9か月です。今回竜王をとれば、その時、藤井三冠は19歳5か月になるので、大幅に記録を更新することになります。
9日、羽生九段と王将戦のリーグ戦で直接対決しました。
東京の将棋会館で行われた王将戦挑戦者決定リーグ戦。藤井三冠は羽生九段と対局しています。このリーグ戦を勝ち進んだ人が、王将の渡辺明三冠への挑戦権を得ることができます。
■“令和の天才”と“平成の天才”
藤井三冠と羽生九段、いわゆる“令和の天才”と“平成の天才”の対決です。
初対戦は2017年、藤井さんが中学生、14歳の時に“絶対王者”の羽生さんを破って将棋界に激震が走りました。
当時2人は次のように話しました。
羽生善治三冠
「攻め込まれる展開になってしまって、あとはちょっとずつ苦しいかなというところですかね」
藤井聡太四段
「僕の立場で羽生先生と対局できるのはめったにない機会。ありがたいのと同時に緊張というか、そういった気持ちもありました」
2人の成績を比べてみると、プロ入りは羽生さんは15歳2か月。藤井さんは最年少の14歳2か月です。
初タイトルは、羽生さんは19歳3か月。藤井さんは最年少の17歳11か月です。
様々な記録を作ってきた天才2人ですが、羽生九段にとっても新たな記録がかかっています。それは歴代のタイトル獲得回数です。羽生さんは、タイトル防衛も含めて1位の99です。藤井さんは若いのでまだ5です。この王将戦は、羽生さんにとっては通算100回目のタイトルがかかっています。
タイトル獲得回数99は、一位の回数です。今三冠を持っている渡辺明名人でも28です。
これまでの公式戦での直接対決は、藤井三冠の4勝1敗です。
■“藤井セレクトのおやつが大人気”
破竹の勢いの藤井三冠の、もう1つの注目点がおやつです。
8日の会見で、藤井三冠は「お菓子をご提供いただき、糖分補給をしつつ、集中して対局することができました。おやつを選ぶのも大きな楽しみでした」と話しています。
3つ目のタイトルの叡王戦の就位式での発言でしたが、主催のお菓子メーカーからチョコ1年分をもらったということです。
これまでも「ぴよりんアイス」、「コロコロしばちゃん」、「くま最中」など藤井三冠が選んだおやつが大人気になりました。
ぴよりんアイスは、6月に名古屋で行われた王位戦第一局で注文しました。このアイスは販売終了しましたが、コラボ商品のケーキも爆発的に売れています。
コロコロしばちゃんは、9月13日の叡王戦最終局で注文しました。柴犬をかたどったカップケーキで、SNSでも「藤井先生おちゃめ、おやつかわいすぎ」と話題になって、対局後にはほぼ完売する状況となりました。
くま最中は、10月22日、京都で行われた竜王戦第2局の午前のおやつで選んだものです。京都の和菓子店が作っています。通常多くても50個ぐらい売れるのが、竜王戦翌日は用意した500個が完売したということです。
ご夫婦2人で切り盛りされているので、製造が追いつかないということですが、「連日完売で嬉しい悲鳴です」と話していました。また、「藤井三冠の影響力はものすごい」と話していました。
糖分をとって集中力維持するということで、大事な一戦でかわいいおやつを選ぶことは親近感わきます。
9日の対決は、いわば予選リーグなので、おやつは提供されません。
■藤井三冠の四冠達成はいつに?
藤井三冠が四冠を達成するのは早くていつなのでしょうか。最速のタイミングは、12日と13日の竜王戦です。竜王戦は1回の対局を2日間かけて行い、豊島将之竜王(31)に勝てば四冠になります。
藤井三冠はデビュー以降、豊島竜王に6連敗し、豊島さんは“藤井キラー”とも呼ばれた強者です。ただ、ここ最近は藤井さんの方が6連勝しています。
波にのったまま“将棋界最高峰”といわれる竜王のタイトルをとって新たな偉業を達成するか注目です。
近年、将棋のスタイルがAIによって変化し、若手の台頭が目立つ中、51歳の羽生九段が輝き続けていることに心を動かされます。歴史的な対局を見守りたいと思います。
(11月9日午後4時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)
■将棋界の8大タイトル
将棋のタイトル戦は全部で8つありますが、藤井聡太三冠は現在、棋聖・王位・叡王の3つのタイトルをとっていて、史上最年少の10代での三冠達成しています。
さらに竜王のタイトルにも王手をかけていて、その一戦が今週末にあります。達成すれば、史上最年少の10代での四冠達成となります。
これまでの四冠達成の最年少記録は、羽生善治九段(51)の持つ22歳9か月です。今回竜王をとれば、その時、藤井三冠は19歳5か月になるので、大幅に記録を更新することになります。
9日、羽生九段と王将戦のリーグ戦で直接対決しました。
東京の将棋会館で行われた王将戦挑戦者決定リーグ戦。藤井三冠は羽生九段と対局しています。このリーグ戦を勝ち進んだ人が、王将の渡辺明三冠への挑戦権を得ることができます。
■“令和の天才”と“平成の天才”
藤井三冠と羽生九段、いわゆる“令和の天才”と“平成の天才”の対決です。
初対戦は2017年、藤井さんが中学生、14歳の時に“絶対王者”の羽生さんを破って将棋界に激震が走りました。
当時2人は次のように話しました。
羽生善治三冠
「攻め込まれる展開になってしまって、あとはちょっとずつ苦しいかなというところですかね」
藤井聡太四段
「僕の立場で羽生先生と対局できるのはめったにない機会。ありがたいのと同時に緊張というか、そういった気持ちもありました」
2人の成績を比べてみると、プロ入りは羽生さんは15歳2か月。藤井さんは最年少の14歳2か月です。
初タイトルは、羽生さんは19歳3か月。藤井さんは最年少の17歳11か月です。
様々な記録を作ってきた天才2人ですが、羽生九段にとっても新たな記録がかかっています。それは歴代のタイトル獲得回数です。羽生さんは、タイトル防衛も含めて1位の99です。藤井さんは若いのでまだ5です。この王将戦は、羽生さんにとっては通算100回目のタイトルがかかっています。
タイトル獲得回数99は、一位の回数です。今三冠を持っている渡辺明名人でも28です。
これまでの公式戦での直接対決は、藤井三冠の4勝1敗です。
■“藤井セレクトのおやつが大人気”
破竹の勢いの藤井三冠の、もう1つの注目点がおやつです。
8日の会見で、藤井三冠は「お菓子をご提供いただき、糖分補給をしつつ、集中して対局することができました。おやつを選ぶのも大きな楽しみでした」と話しています。
3つ目のタイトルの叡王戦の就位式での発言でしたが、主催のお菓子メーカーからチョコ1年分をもらったということです。
これまでも「ぴよりんアイス」、「コロコロしばちゃん」、「くま最中」など藤井三冠が選んだおやつが大人気になりました。
ぴよりんアイスは、6月に名古屋で行われた王位戦第一局で注文しました。このアイスは販売終了しましたが、コラボ商品のケーキも爆発的に売れています。
コロコロしばちゃんは、9月13日の叡王戦最終局で注文しました。柴犬をかたどったカップケーキで、SNSでも「藤井先生おちゃめ、おやつかわいすぎ」と話題になって、対局後にはほぼ完売する状況となりました。
くま最中は、10月22日、京都で行われた竜王戦第2局の午前のおやつで選んだものです。京都の和菓子店が作っています。通常多くても50個ぐらい売れるのが、竜王戦翌日は用意した500個が完売したということです。
ご夫婦2人で切り盛りされているので、製造が追いつかないということですが、「連日完売で嬉しい悲鳴です」と話していました。また、「藤井三冠の影響力はものすごい」と話していました。
糖分をとって集中力維持するということで、大事な一戦でかわいいおやつを選ぶことは親近感わきます。
9日の対決は、いわば予選リーグなので、おやつは提供されません。
■藤井三冠の四冠達成はいつに?
藤井三冠が四冠を達成するのは早くていつなのでしょうか。最速のタイミングは、12日と13日の竜王戦です。竜王戦は1回の対局を2日間かけて行い、豊島将之竜王(31)に勝てば四冠になります。
藤井三冠はデビュー以降、豊島竜王に6連敗し、豊島さんは“藤井キラー”とも呼ばれた強者です。ただ、ここ最近は藤井さんの方が6連勝しています。
波にのったまま“将棋界最高峰”といわれる竜王のタイトルをとって新たな偉業を達成するか注目です。
近年、将棋のスタイルがAIによって変化し、若手の台頭が目立つ中、51歳の羽生九段が輝き続けていることに心を動かされます。歴史的な対局を見守りたいと思います。
(11月9日午後4時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)