東京都の江東区長選挙をめぐる公職選挙法違反事件で、東京地検特捜部は28日午前、衆議院議員の柿沢未途容疑者を公職選挙法違反の疑いで逮捕しました。

公職選挙法違反の疑いで特捜部に逮捕されたのは、衆議院議員の柿沢未途容疑者と柿沢容疑者の4人の秘書です。

特捜部などによりますと、柿沢容疑者ら5人は、支援していた木村弥生前区長が出馬した今年4月の江東区長選挙をめぐり、区長選前に地元区議らに対し現金を配り買収したほか、柿沢容疑者は、木村前区長への投票を呼びかける有料広告を動画投稿サイトに出すなどした疑いがあるということです。

柿沢容疑者は逮捕前、現金配布については「領収書をもらっていて、買収の意図はない」と話し、有料広告の掲載については「違法性の認識はなかった」などと話していました。

特捜部は今後、柿沢容疑者とともに逮捕した4人の秘書も取り調べ、実態解明を進めるものとみられます。