タケノコで和紙作り 卒業証書に
特産のタケノコの皮を原料に使った和紙作りに取り組んでいる大館市の小学校で、児童が、紙すきを体験しました。完成した“たけのこ和紙”は、春に卒業証書として子どもたちに手渡されます。
大館市の山瀬小学校は5・6年生を中心に、毎年、地元・田代地区の特産のネマガリダケの皮を使った和紙作りに取り組んでいます。もともとは2008年に山瀬小学校に統合された旧越山小学校で行われていたもので、伝統を引き継ごうと2015年に復活しました。和紙作りは、およそ半年かけて行われます。児童たちは7月にタケノコの皮の選別を始め、煮て柔らかくする作業や臼と杵を使ってすりつぶす作業などを行ってきました。
そして、12月は紙すきです。11日は、6年生22人がたけのこの皮の繊維を型にすくいあげ、慎重に形作っていきました。薄く均一にすくことがポイントだということです。
地域の特産を原料に手作りする“たけのこ和紙”はこのあと1か月ほど乾かすと完成し、来年3月に卒業証書として子どもたちに手渡されます。