【速報】「ファミリーマートさとう(むつ市)」が“突然”事業停止…自己破産申請へ 負債総額は8億8千万円か
むつ市海老川町の「ファミリーマートさとう」本店です。けさ店の入口には「4月3日付で事業を停止した」と書かれた張り紙が掲示されていました。
今後、青森地方裁判所に対して破産手続き開始の申し立てを行う予定だということです。
「ファミリーマートさとう」はむつ市内に2店舗を展開するスーパーマーケットで、去年12月に大間店が閉店していました。
きのうまでは通常通り営業していたということで、知らずに訪れた市民が突然の閉店に驚いていました。
帝国データバンクによりますと負債総額は8億8千万円と見込まれています。
帝国データバンク青森支店によりますと、ファミリーマートさとう(むつ市海老川町)は4 月3 日付で事業を停止し、事後処理を弁護士に一任して自己破産申請の準備に入ったということです。
「ファミリーマートさとう」は1970年(昭和45年) 9月創業、84年(昭和59年) 12月に法人改組されたスーパーストアです。
「ファミリーマートさとう」の店舗名で、むつ市に2店舗、大間町に1店舗を展開し、鮮魚をはじめ、青果、精肉の生鮮3品を主力に、グロッサリー、日用雑貨を販売していました。
商圏は、下北半島の中心都市であるむつ市及び本州最北端の大間町や周辺町村となり、店頭顧客への小売が大半を占め、一部地域の老人福祉施設、小中学校、幼稚園、保育園などへの卸売も行い、2012年3月期には年売上高約30億2000万円を計上していたということです。
しかし近年は同業者やドラッグストア、コンビニエンスストアなど他の小売店が近隣に出店し、集客面、価格面ともに競争が激化、業況は軟調推移を余儀なくされ、損益分岐点売上高を確保できない状況が続いていました。
2024年3月期決算においても、売上高は約22億4300万円に対して、営業損益段階で赤字となり、財務面も債務超過に陥るなど厳しい運営となっていました。
近時は、大間店の閉店なども交えて立て直しを模索していたが、資金繰りも限界に達したということです。
負債は調査中ですが、2024年3月決算時点で約8億8000万円とみられています。