「団地に1つなので困ります…」市民に親しまれた“スーパー藤原”が破産申請へ 2店舗はマエダストアとして再開へ 青森県青森市
青森市の「スーパー藤原」がきょう付けで市内2店舗の運営事業をマエダに譲渡しました。
今後、破産開始手続きを申し立てる予定で、負債総額は精査中ですが8億円台が見込まれています。
東京商工リサーチによりますと、青森市の「スーパー藤原」はきょう付けでむつ市に本社を置くスーパーの「マエダ」に市内2店舗の運営事業を譲渡し、破産申請の準備に入りました。
負債総額は現在精査中ですが、8億円台が見込まれています。
「スーパー藤原」は1940年に創業し1964年に法人化しました。
1975年には本社に併設する「スーパーふじわら栄町本店」に加え、2号店として「浪館店」を開設。
2007年には「戸山店」を開設しました。
ピークとなる2009年3月期には、およそ42億円の売上高を確保していました。
しかし、その後は相次ぐ設備投資による経費負担の増加などで赤字経営が続き、去年6月には人手不足などから「スーパーふじわら栄町本店」を閉鎖。
さらに仕入原価の高騰などが資金繰り悪化に拍車をかけ、今回の措置に至ったとしています。
★利用客
「そうなんですか それは不便になるね」
「経営者が変わってそれで店があるんであれば利用する方は良いですけれど」
「えーってびっくりしちゃった びっくりしましたよ」
「この団地にこのスーパー1つなので(閉店したら)困ります」
「ふだんの買い物ができるところで、野菜の半額サービスもあったりなかなか助かっていました」
★マエダ 前田大志 代表取締役専務
「(スーパーふじわらは)多くいらっしゃると認識していましたので、お店がなくなると生活者の方が不便になるのでそうならないように、マエダでお役に立てるならということでこの2店は受けさせていただくことになりました」
マエダによりますと、譲渡された「スーパーふじわら」の2店舗は23日に閉店し、今後準備が整い次第マエダストアとして営業を再開する予定です。
またスーパー藤原の従業員80人について、希望者を採用するとしています。