【特集】チャイムもテストも宿題もない!? 大人と子どもが一緒に築き上げる新しい小学校 広島・庄原市
この春、広島県庄原市内に、新しい小学校が開校しました。その名は「川北こどもの夢小学校」です。大人と子どもが一緒に築き上げる新たな学校には、テストも宿題もないといいます。いったい、どのような学校なのでしょうか。
広島県庄原市川北町にこの春、私立「川北こどもの夢小学校」が開校しました。学校の方針は「こどもを信じる学校」「こどもとつくる学校」「いつも行きたい学校」です。
机も椅子もない教室で始まった学習。新たに開校した、小学校のひとコマです。
どんな学校なのか、庄原こどもの夢学園理事長の中岡和己さんに、話を聞きました。
■庄原こどもの夢学園理事長 中岡和己さん
「子どもたちと関わるなかで、学校に行ったあとに、学校が少し面白くないとか、しんどいというのか、そんな感じを話をする子どもがいて。その子たちが、喜ぶような学校を作りたい。」
開校まで、月に1回の体験会を開き、子どもたちと交流を重ねてきました。2024年、文部科学省から小学校設置の認可がおり、4月からの開校が決まりました。
この日の会議では、学校生活の進め方や、ルールなどを確認しました。集まったのは、教員資格を持つ公立学校の元教員や自営業など、学校の方針に賛同する人たちです。
■会議
「チャイムない方が、よくないですか。」
「チャイムはいらない。チャイムが鳴ると動かなくなる。時計を見ながら動くでいい。」
開校まで1週間、気持ちが高まります。
■職員は…
「今までとは違う学校を、子どもたちと一緒に作っていくということに、すごく楽しみがあって。」
「子どもたちがやりたいと思えるような、子どもたちの主体性を出せるような学校にしていきたいなと。」
ピカピカの1年生!
「川北こどもの夢小学校」への入学を決めた、家族を訪ねました。今村環希さん(6)は、新1年生になります。環希さんは、月に1回開かれていた体験会に参加し、入学を決めました。