“ロシア軍への参加誘う動画”中国の動画投稿アプリで現在も閲覧が可能に…コメントも

中国人がロシア軍の部隊に加わるきっかけとなった中国の動画投稿アプリでは、軍への参加を誘う動画が現在も閲覧でき、「本気で入隊してみたい」などといったコメントが多く投稿されています。
ロシア軍に加入し、ウクライナで捕虜となった中国人2人は、首都・キーウで開いた会見で、「中国のTikTokに魅力的な映像が投稿されていたことが、部隊に入るきっかけになった」などと主張しています。
中国の動画投稿アプリ「TikTok」では、ゼレンスキー大統領が中国人2人を捕虜したと発表して1週間が経過したいまも、ロシア軍への参加を勧誘する動画が閲覧できます。
具体的には、「1年目の報酬が520万ルーブル(日本円でおよそ900万円)」との募集のほか、「年収1500万ルーブル(日本円でおよそ2600万円)」といった高額な報酬が提示されているものもあります。
SNSのコメント欄には「本気で入隊してみたい」「この年収なら手を挙げる人はたくさんいる」「女性も応募できますか?」など、募集広告に興味を示す投稿が目立っています。
会見で2人の捕虜は「私たちは故郷の中国に戻りたい」と話しましたが、中国外務省の報道官は15日の会見で、「関連する情報について確認中」と、今後の具体的な対応について説明を避けたうえで、「海外での中国人の個人行為や領事案件については、法律に従って処理する」と強調しました。
そのうえで「中国の客観的で公平な立場を正しく理解し、 政治的な操作や臆測を控えるべきだ」と各国に念押ししました。