帝国データバンク青森支店によりますと、リンクフーズ（株）（黒石市柵ノ木）は3月10日付で事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入ったということです。
リンクフーズは、1991年（平成3年）8月に設立された食料品卸売業者です。
豆腐や惣菜など食品全般の卸売を主体として、カット野菜の製造等も手がけていました。
青森県を中心に、秋田県、岩手県、宮城県など各地のスーパーストアをはじめとする小売業者を得意先として継続受注ができる基盤を構築、概ね年15億円程の売上高を計上していました。
しかし、カット野菜などの製造部門では原料となる野菜の仕入価格に影響されやすく、近時は野菜高騰といった圧迫もあって収益性は低迷していたほか、2023年には佐藤長の倒産に伴って不良債権も生じるなど、厳しい事業環境にあったということです。
そのため、2024年2月には社有不動産を売却して借入金の一部返済を実施し、拠点集約による収益改善を図り、取引先の協力を得つつ事業継続に努めてきましたが、赤字体質からの脱却はできず、ついに資金繰りも限界に達したということです。
負債は調査中ですが、3億円を超えるとみられています。