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コロナ5類移行後「見えない流行や死亡者増加ない」 国立感染症研究所が見方示す

2023年6月9日 19:36
コロナ5類移行後「見えない流行や死亡者増加ない」 国立感染症研究所が見方示す

国立感染症研究所は新型コロナウイルスの5類移行後、コロナ以外も含むすべての死因の死亡者数を分析したところ、例年と同じ程度だったとして「新型コロナの見えない流行やコロナによる死亡者が増えていることはないだろう」との見方を示しました。

厚生労働省は先月8日の新型コロナ5類移行にともない、自治体からの報告をもとに新型コロナによる死亡者数を毎日発表することをやめました。

こうした中、新型コロナの流行状況を把握するひとつの指標として、協力可能な自治体から死因を問わずにすべての死者数を週ごとに報告してもらい、過去のデータをもとに推計した死者数と比べて多いかどうかを分析することになりました。

実際の死亡者が推計よりも多いいわゆる「超過死亡」が見られる場合、新型コロナ流行の可能性を類推できるということです。

国立感染研が9日、5類移行後初めて発表した結果では、全国17の市や区から3月20日から5月14日までに報告された死者数は推計死者数より多くはなく、「超過死亡」は見られなかったとして、全国的には「新型コロナの見えない流行や死亡者が増えていることはないだろう」との見方を示しました。

このデータは2週間ごとに発表されますが、自治体によって報告頻度が異なるため、調査に協力する自治体数は毎回変わる可能性があるということです。

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