物流業界は転換点 「フェリーで配送することを決めた」 2024年問題
2024年、物流業界は転換点を迎えます。トラック運転手の労働環境の改善を目的に、今年4月からドライバーの勤務時間が減って、物流のひっ迫が懸念されています。この課題を乗り越える企業側の取り組みを取材しました。
愛知県北名古屋市に本社を構える食品メーカー。
家庭用のごまやきな粉などを製造し全国のスーパーなどに輸送しています。
トラック運転手の時間外労働が年960時間に短くなることで、収入が減り、
運転手不足が深刻化するという「物流の2024年問題」。
その対策としてこの会社が、去年から始めたのは・・・
真誠 兀下昌平さん:「トラックのドライバーが減少する中、どうしたら真誠の商品を全国に運べられる のかを考えた結果、フェリーで配送することを決めた次第です」
通常、福岡県向けの商品は、愛知県からおよそ800キロの道のりをトラックだけで輸送されます。
このうち大阪府泉大津市から北九州市までのおよそ500キロをカーフェリーに転換したのです。
トラック運転手は、フェリーで休息できるため2人必要だったところを1人に省力化できるといいます。
兀下さん:「(物流の2024年問題で)商品が店頭に並ばないという事象が結構、頻繁に出てくるのではないのかなと」「配送方法を考えたりとかした企業が、最終的に残っていくのではないのかなと」