山形県で降り続いた記録的な大雨で、新庄市では一般人の救助のため出動した警察官2人の行方が分からなくなっています。

行方不明の警察官2人が出動したとみられる新庄市本合海の現場に来ています。水田の中に見えるのが2人が乗っていたパトカーとみられます。逆さまの状態になっています。

2人は25日午後11時40分すぎ、救助要請を受けて出動しましたが、現場に向かう途中の橋の近くで流されたとみられています。消防によりますと、救助要請した一般人の男性3人は救助されました。命に別条はないということです。

山形県警察本部・鈴木邦夫本部長「痛恨の極み。全力を挙げ、捜索活動をしている」

山形県内の酒田市と庄内町、それに新庄市、舟形町、鮭川村、戸沢村の合わせて6市町村に25日午後11時40分に出された大雨特別警報は、26日午前5時50分に大雨警報に切り替わりました。

降り始めからの総雨量が400ミリを超えている所もあり、記録的な大雨の影響で酒田市の日向川、戸沢村の最上川中流などで、氾濫が発生しています。

また、最も高い警戒レベル5の「緊急安全確保」は26日11時30分現在、酒田市と鶴岡市の一部地域と新庄市全域、遊佐町全域、戸沢村の中部地区に出されています。

県などによりますと、舟形町では土砂崩れで民家1棟が巻き込まれ、住民の80代の女性が足にケガをしました。このほか、建物の床上・床下浸水や土砂災害が多数発生しているということです。

山形地方気象台は、河川の増水や氾濫への最大級の警戒と、土砂災害や浸水への厳重な警戒を呼び掛けています。