電気代高騰に猛暑…各家庭で切実な努力も…“効果的な”エアコン節電術とは?『every.気になる!』
厳しい暑さが続く中での“電気代高騰”。街の人に聞くと、少しでも夏場の電気代を抑えるために、各家庭でさまざまな工夫がありました。エアコンを1台限定で使用したり、年間電気代が安い商品に買い替えたり。なかでも効果的とされるエアコン“節電術”とは?
5人家族 30代
「(2023年7月と比べて)3355円高くなっている。7月分、1万円ちょっと…予想以上ですね」
20代
「どんどん電気代高くなっている」
――電気代の高騰です。7月の請求分から政府の補助金がいったん終了。
主婦 20代
「(先月の請求より)3倍ぐらいになりそう」
気になる!班
「電気代高い?」
20代
「きついですね…いろんな物価があがっている中で」
ひとり暮らし 40代
「去年(2023年)より今年の方が暑くなるのが早かったので(電気代)上がったなと思います」
梅雨明け前の猛暑も家計の負担に。そこで、エアコンの“節電術”を聞くと、驚きの家庭も…
話を聞いたのは2人の娘がいるお母さん。
気になる!班
「電気代どう?」
4人家族 40代
「高くなっています。エアコン使うようになって上がっています」
家には4台のエアコンがあるそうですが、節電方法は?
4人家族 40代
「いまなるべく1つの部屋で(4人で)まとめて寝るようにしています」
「本来娘たちは別々にベッドがあるんですけど、1部屋分のエアコン代だけで済むように夏場だけ」
2024年から年金暮らしの女性は…
60代
「エアコンどうしてもかけてしまうので…なるべく自宅にいないようにするしかない。買い物時間を少し延ばすとか、普段30分で済ますところを1時間~1時間半にするとか。外出をするようにしている」
2023年より電気代が1万円ほど高くなったという女性は…
40代
「子ども部屋とかつけっぱなしが多い、なるべく私が消して回っている。エアコンつける部屋はドア閉めるというのと(風量を)自動運転に必ずしておいて」
実は「風量」を自動にすることは、“節電術”の1つ。
空調メーカーによると風量「自動」と「弱」でエアコンを稼働させた場合、「自動」の方が1か月でおよそ990円分の節電につながるといいます。 ※調査結果はあくまでもひとつの目安です。住環境や気温などによって結果は変わります。
ほかにも…
50代
「フィルター掃除ちゃんとまめにする」
フィルターを掃除することで、しない時と比べて電気代を約25%カットできるということです。
家電量販店(ノジマ日吉東急アベニュー店/横浜市)で出会ったのは、10年以上使ったエアコンを買い替える60代夫婦。
夫
「こっちの方が電気代安い」
妻
「そうなの? 本当だ」
夫
「じゃあこれでいきましょうか」
――決め手となったのは「年間の電気代」。
60代
「同じような機能なんだけど(電気代が)1700円ぐらい違う。長年使うので、結局トータルでどうかと」
“思い切った節電”をしている家族も。3LDKのマンションで暮らす、浅見さん一家。
2人の子どもがいる 浅見さん(34)
「ここが寝室です」
家族で寝ている部屋には、エアコンがついていません。実は…
浅見さん(34)
「エアコンもあるんですけど」
気になる!班
「この、くるまれているのが…」
浅見さん(34)
「そうです」
気になる!班
「見てもいいですか…すごくきれいなエアコン」
浅見さん(34)
「設置しちゃうと使っちゃうので」
2年前、引っ越しの時に持ってきたエアコンを電気代節約のため設置せず、子ども部屋にあるエアコンの風を扇風機で寝室まで送り、寝ているといいます。
浅見さん(34)
「節約のためにこの1台で頑張れたらなと思っていて」
それでも、今月請求分は2023年の同じ時期と比べ増えていて、普段、エアコンは27℃に設定しているそうですが、暑い日には…
長男・朔くん(10)
「きょう(9日)熱中症警戒アラート出ていて外で遊べなかった」
浅見さん(34)
「いまちょっと(温度)下げたいね」
長男・朔くん(10)
「下げたい」
浅見さん(34)
「暑いときには1℃下げるけど、汗が引いてきたなと思ったらまた上げちゃいます」
――ここでエアコンに関する問題です!
部屋を涼しくしたい時に節電につながるのは…
A 設定温度を1℃下げる
B 温度を変えず風量を「強」にする
――どちらでしょうか?
森アナウンサー
「さあ、斎藤さん、どっちが節電につながると思いますか?」
齋藤キャスター
「Aの1℃下げる」
鈴江アナウンサー
「Bかなあ…」
刈川アナウンサー
「私、1℃下げちゃいますね」
森アナウンサー
「割れました! さあどっちが節電につながるのでしょうか? 正解はこちらです!」
――部屋を涼しくしたい時に節電につながるのは?
空調メーカーの担当者に聞くと…
ダイキン広報 森重 雄己さん
「設定温度を1℃下げるよりも、風量を『強』にした方が節電につながりやすい」
――正解は風量を「強」にする、でした。
日中の2時間で比較すると、風量を「強」にした場合、1℃下げた時と比べ、消費電力は半分以下に。1か月で約570円分の節電になるといいます。 ※調査結果はあくまでもひとつの目安です。住環境や気温などによって結果は変わります。
8月使用分の電気料金は政府の補助が再開することなどから、東京電力では7月と比べ、1061円お得になる見通しです。(※月260kWh使用の場合)
(7月22日『news every.』より)