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能登半島地震で観測された津波 これまでの「最大1.2m以上」は取り消し 最大値は金沢などの80センチに―気象庁

2024年2月8日 20:40
能登半島地震で観測された津波 これまでの「最大1.2m以上」は取り消し 最大値は金沢などの80センチに―気象庁
最大震度7を観測した能登半島地震で、気象庁はこれまで観測された最大の津波の高さを輪島港の「1.2メートル以上」と発表していましたが、データを精査したところ、津波データが不自然な動きだったとして、この観測値を取り消して欠測扱いにすることにしました。

先月1日の能登半島地震で、石川県の輪島港に設置されている観測点で1.2メートルの津波を観測したあと観測不能となったため、気象庁は、輪島港の津波の高さを「1.2メートル以上」と発表していました。

その後、津波の波形データを精査したところ、「不自然な挙動で津波の動きではない」と判断し、輪島港の観測値を取り消して欠測扱いにすると発表しました。

気象庁の下山利浩地震情報企画官は、「地盤隆起の時に観測機器に何かがおきたと推定されるが、はっきりとした理由はわからない」と説明しています。

能登半島地震で観測された津波は、輪島港の1.2メートル以上が最大でしたが、この数値が取り消されたため、石川県金沢市と山形県酒田でそれぞれ観測された80センチが最大となります。

一方、地震の揺れのデータを精査したところ、午後4時10分に最大震度7の揺れを観測した大地震のおよそ2分後の午後4時12分にも、最大震度6弱の地震が発生していたことが新たにわかりました。

この地震の震源は能登半島沖、地震の規模を示すマグニチュードは5.7、震源の深さは9キロで、石川県志賀町香能で震度6弱を記録したということです。

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