「配属ガチャ」不安で内定辞退や早期退職も 就活生55%が「職種も勤務地も自分で」……マイナビ調査
マイナビが「配属ガチャ」に関する意識調査を発表しました。就活生の半数以上が「職種も勤務地も自分で決めたい」、4人に1人が「転勤の多い会社には行きたくない」と答えています。希望と違う配属になった時はどうするのか、学生たちに聞きました。
■不安な就活生…「配属ガチャ」とは
セミナー帰りの就活生に15日、都内で話を聞きました。
大学院生
「(志望は)IT系。理系なので、そういうことを生かせるようなものがあれば」
大学4年生
「事務職、総務とか。縁の下で支える方が合ってるのかなと」
マイナビが15日、「配属ガチャ」に関する意識調査を発表しました。「配属ガチャ」とは、新入社員として入社後、希望する職種や勤務地に配属されるか分からない、という意味で使われる言葉です。
調査結果によると、多くの就活生が「配属ガチャ」に不安を抱えていて、54.9%と半数以上が、配属先は「職種も勤務地も自分で決めたい」と回答しました。「配属ガチャ」への不安が結果的に、内定辞退や早期退職につながるケースもあると分析しています。
また、約4人に1人である26.6%が、「転勤の多い会社には行きたくない」と考えているということも分かりました。
勤務地へのこだわりの背景には、男女とも共働き希望が増えたことや、安心して働きたいという意識があるといいます。
■希望と異なる配属なら…どう行動?
配属先が希望と違ったらどうするか、大学生に聞きました。
事務職志望の大学4年生は「実家が東京なので、実家から離れたくない。(勤務地が東京でない場合)抗議すると思うけど、転職を視野に入れたい」と言います。
事務職を志望する別の大学3年生は「自分に合っていたり、やりがいを見つけられたら、そのまま働いてもいいかな」と話します。
■退職…「配属後に分かる面白さも」
去年「配属ガチャ」で会社を辞めた男性に話を聞きました。営業を希望していましたが、実際の配属は、工場での溶接の仕事でした。
「(入社したのは)重機の外装パーツを製造している会社です。手先が非常に不器用で、溶接はミリ単位の精度がいる仕事なので、自分は向いてないなと思いました」
「今見つけた仕事の方がやりたい仕事かなと思っていますが、配属されてから分かる面白さもあるので、何とも言えないという感じです。ただ精神的・肉体的にしんどかったのであれば、辞めるのが一番賢い選択なのではないでしょうか」
(9月15日『news zero』より)