アウトドア人気で“密”状態 騒音やゴミ問題も…“有料化”で対策
東京では18日、新たに2万7453人の新型コロナウイルスの感染者が確認され、お盆休み明けの感染拡大に警戒感が広がっています。コロナ禍でアウトドアが注目される一方で、混雑やゴミの問題が発生し、対策に乗り出すところもでています。
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焼きたてのお肉に、ビールを一杯。今月13日から24日までの期間限定で、キャンプ場がオープンしました。しかし、その場所は大自然のど真ん中ではなく、なんと、東京・秋葉原の高架下です。
コロナ禍でキャンプ人気が高まる中、JR山手線の秋葉原駅と御徒町駅の間に、ジェイアール東日本都市開発による実証実験としてつくられました。
“高架下でキャンプ”という、なんとも場違いな組み合わせの狙いは――
高架下キャンプ練習場 北田綾さん
「高架下でキャンプの練習をやっていただいています。キャンプ練習場ということで」
駅から近いためアクセスがしやすく、忘れ物があっても隣のスーパーなどで購入可能です。また、道具一式のレンタルもできるため、初心者にキャンプ場に行く前の練習で使ってほしいということです。
キャンプ初心者だという2人は、テントの組み立てに四苦八苦していました。
キャンプ初心者
「これ上の部分じゃね?」
「色が違うか…」
スタッフのレクチャーを受けて、なんとか組み立てることができました。
キャンプ初心者
「直接、キャンプ場に持っていってたら無理でした」
「何も調べないで来たけど、助けてくださる方がいるので、誰でも来られると思います」
天候を気にせず楽しめる“高架下キャンプ”。予約はいっぱいだといいますが、好調の一方で、18日も新型コロナウイルスの影響があったということです。
高架下キャンプ練習場 北田綾さん
「ご家族の方がコロナに罹患(りかん)されたりとか、体調が思わしくないのでやめておこうということで」
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おさまらない“第7波”。東京では18日も、新たに2万7453人の新型コロナの感染者が確認されました。都内の感染者数は高止まりが続いています。
現在の感染状況について、都のモニタリング会議では午後4時半ごろ――
国立国際医療研究センター 国際感染症センター長 大曲貴夫氏
「新規の陽性者数の7日間平均は減少しております。ただ、お盆休み期間の影響を受けた数値となっておりまして、報告数の評価には注意が必要であります」
「大規模な感染拡大が継続している」として、「今後も、自らを守る行動を徹底する必要がある」と注意を呼びかけました。
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埼玉県飯能市にある飯能河原は、川遊びも楽しめる人気のバーベキュースポットですが、この夏、火を使うエリアの有料化を始めました。
奥むさし飯能観光協会 中里忠夫会長
「ここから先が、火気使用の有料化のゾーンになります」
飯能河原は去年の夏、アウトドア人気で県内外から人が殺到し、あまりの密状態で、一時閉鎖する事態となりました。さらに、騒音やゴミなどの問題も…。状況改善のため、利用者が増える夏休みにあわせて、有料化の実証実験に踏み切りました。
利用者
「有料でも全然いいかなって感じです」
「無料でやるのは申し訳ないなって、楽しいっすもん、川あるし、遊べるし」
奥むさし飯能観光協会 中里忠夫会長
「去年と比べたら月とスッポンで、マナーが本当によくて、今回は安心安全でトラブルもないので」
コロナ禍で人気に火のついたアウトドア。飯能河原では実証実験の結果を受けて、来年以降、正式に有料化するか検討するということです。