県庁1階に完全個室の授乳室 駅前の観光客らに利用促す ゆとりの空間でプライバシー確保 越前市の企業が開発、県に寄贈
越前市の企業が手がけた完全個室の授乳室が県庁1階に設置され、来庁者や観光で駅前を訪れる親子連れの満足度アップにつなげます。
県庁の1階ホールに18日から設置された完全個室の授乳室「mamapod(ママポッド)」です。
■リポート 亀島愛永記者
「こちらの授乳室。足元に段差がないので、ベビーカーでも楽に入れます。空間にゆとりがあるのはもちろん、ドアには鍵が2つ付いています。プライバシーも確保され、安心して使えます」
県庁に偶然立ち寄った親子連れも早速、使い心地を確かめていました。
■30代女性(1児の母)
「大きい施設に行かないと、子どもが水こぼしたりした時の着替えスペースがなかったので。(駅から)徒歩5分だったら、子どももぐずらないで行けると思うので良い」
この授乳室を企画・開発したのは、プラスチックの押出成形を手がける越前市のハッポー化学工業です。これまでに、愛知県の中部国際空港などおよそ20か所で導入されていて、県内の子育て世代にも役立ててもらおうと、県に寄贈しました。
■ハッポー化学工業 牧田徹社長
「県外でたくさん販売はしたが、県内は今までなかった。福井県は幸福度日本一の子育て県ということで、使ってもらいたいと思って寄贈した」
県では、駅前を訪れる観光客にも気軽に使ってもらえるよう、発信を強化したいとしています。