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少子高齢化と人口減少を食い止めるため…北塩原村が実施する子育て支援策・福島県

2024年11月14日 18:51
少子高齢化と人口減少を食い止めるため…北塩原村が実施する子育て支援策・福島県

「中テレこどもウイーク」今回のテーマは福島の大きな問題となっている「少子高齢化、人口減少」です。
福島県内の人口が一番多かったのは1995年で約213万人。その内子どもは約38万人いました。しかし年々減り続け、2024年10月は約174万人の人口で、この内子どもは約18万6千人と、約30年前の半分以下になっています。

年齢別にみると2024年4月現在、福島県内の11歳の人口は1万3457人ですが、1歳未満の0歳の赤ちゃんになると8800人です。
全国的に見ても福島県は急速に人口が減っていますが、人口減少の大きな要因が生まれる赤ちゃんが減っていること、そして若者が県外へ移ってしまうことです。
そんな中、若い世代にアピールしようと対策に力を入れている村を取材しました。

年間200万人が訪れる福島県内有数の観光地、北塩原村。
人口2400人ほどの村ですが…
■北塩原村保健福祉課 金今翔太さん
「現時点では出生数が1名となっております」

11月時点で、2024年度村で新しく生まれた赤ちゃんは一人だけです。
■金今さん
「ここ数年は(出生数)1桁が続いているような状況でございまして、村としても危機感を覚えております」
そこで村では、妊産婦の医療費を無料にするなど様々な支援策を展開しています。
その1つが裏磐梯に新築した子育て世帯や若い夫婦対象の戸建て住宅です。
子どもの数に応じて家賃が安くなります。
1歳と9歳の子どもを育てる関口さん。
以前は別のエリアに住んでいましたが…
■颯真くん
「みさきくんと、虫探しやったよ」
■大橋アナウンサー
「何の虫が見つかったんですか」
■颯真くん
「アキアカネとかあとはモンキチョウとか」
■楓さん
「この自然が豊かなところで、のびのびと育てられるのが一番いいなと思います」

4軒ある住宅は、すでに申し込みがいっぱいだということです。
■金今さん
「少子化に歯止めをかけていきたいというふうに思っております」

そして、人口減少のもう一つの大きな理由若者の県外流出について、内堀知事、そして福島県内出身の若者にも話を聞きました。

そこにはあるキーワードがありました。
東京の大学に通ういわき市出身の村越さん。
希望の就職先は…
■村越歓太さん
「地元の福島か、お隣の茨城県とかその辺の、地元近辺の県の方で小学校の先生として就職できたらなというふうに考えております。やっぱり地元には思い出がすごくあるので」

一方で、福島県内出身の友人たちは…
■村越さん
「半々か、やっぱり首都圏とかこっちの福島県外で就職してっていうのを考えてる人が現状では多いかなっていうふうに思ってます」
福島県内出身の首都圏の若者を対象にした県の調査では、福島県内での就職を検討したことがあるかという質問に約4割%がある、約6割がないと答えています。
■村越さん
「実際の今の福島っていうのを知る機会がないから、東京にしか自分のやりたいことはないんじゃないかと考える人が多いと思うんです」

若者に「知る機会」をと福島県も動きだしています。
内堀知事に聞きました。
■内堀雅雄知事
「日本でもトップレベル、世界でもトップレベル、素晴らしい仕事をしている魅力的な場があるんですね。ところが小、中、高校生年代でそういった魅力的な企業があることを知らないまま県外に出て行ってしまう。そこで、2023年度から始めたプロジェクトがあります」

それが「感働!ふくしまプロジェクト」です。
小学生以上の幅広い世代に向けて福島県内の企業情報を集約した専用サイトを設置し、企業との交流体験も行っています。

■内堀知事
「自分達が探し求める青い鳥、これはもちろん東京ですとか他の大都市圏にも青い鳥はいます。一方で運命の仕事はここ故郷にもあるんだということを知ってもらった上で福島県外の選択肢、県内の選択肢、ぜひ悩んで自分の進路を決めて欲しいです」

最終更新日:2024年11月14日 18:52
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