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九州でA型血液不足 献血推進に向けて 日本赤十字社の話題のグッズも 福岡

2023年12月13日 17:45
九州でA型血液不足 献血推進に向けて 日本赤十字社の話題のグッズも 福岡
A型の血液不足 献血者には話題のグッズも

九州でいま、A型の血液が深刻な不足に陥っています。こうした中、献血をした人に提供される、日本赤十字社のあるグッズが話題になっています。

13日の福岡市博多区の博多バスターミナル8階にある献血ルームです。

■阿部まみフィールドキャスター
「福岡市の献血ルームです。『0型が500人分、A型が1000人分必要です』と書かれています。」

いま、九州ではO型とA型の献血が不足しています。

日本赤十字社によりますと、O型は血液型の比率が低く、手術などで必要とされる量が増えた時などに献血とのバランスが崩れやすいため、不足することが多いということです。

しかし、A型の不足は珍しいといいます。

■献血ルームおっしょい博多・市山公紀 所長
「日本人の全体の4割はA型と言われていますが、それでも足りなくなるというような状況です。」

11月1日から12月6日までに必要とされた、A型の血液の量の推移を示した折れ線グラフです。

12月6日時点では通常より約250人分多く必要な状況でした。

青い棒グラフは、必要な献血量に対しどれくらい足りなかったかを示したグラフで、12月6日時点では約750人分足りませんでした。

結果としてあわせて約1000人分が足りない状態となりました。

今のところ、不足は血液センターの保管分で対応していますが、このままの状況が続くと医療への支障もありえるということです。

■献血に来ていた人(30代)
「知らなかったです。少しでも力になれればいいかなと思って。」

献血ルームの市山所長によりますと、11月初めごろからA型の献血者が減ってきたということです。

明確な理由は分かっていませんが、もともとインフルエンザの流行などで献血者が減る冬場には、より一層、献血への協力が必要です。

■市山 所長
「寒くなると、非常に厳しい状況になることも危惧されるので、一人でも多くの方にご協力をいただきたい。」
■阿部キャスター
「こちらはなんですか。」
■市山 所長
「献血をしてポイントをためてもらえる記念品です。」
■阿部キャスター
「本物の血ですか。」
■市山 所長
「実際の“血液バッグ”をまねしたカイロです。」

血液製剤の安定供給を目指して、日本赤十字社は献血をした人に提供するグッズにも力を入れています。

グッズは、献血の量や回数によって付与されるポイントに応じて提供されるもので、エコカイロをもらうには約2回分の献血が必要です。

■献血に来た人
「かわいいです。」
「色がちょっとリアル過ぎて、ちょっと“ひく”ところがあります。」

エコカイロについてはSNS上で「かわいい」「欲しい」などの書き込みもあります。

献血ルームの市山所長によりますと、好みは分かれているものの、「グッズを通して、ぜひ興味を持ってもらえれば」と話しています。医療を支える重要な存在である「献血」、命を救うために一人ひとりの協力が求められています。

福岡県内には5つの献血ルームがあります。

福岡市では博多バスターミナルと、キャナルシティビジネスセンタービル、そして、天神西通りです。また、北九州市では、イオンタウン黒崎と、魚町銀天街です。

献血には2種類あるのをご存じでしょうか。

血液中のすべての成分を献血する「全血献血」と、血小板など特定の成分だけを取り出し、回復に時間のかかる赤血球は再び体内に戻す「成分献血」です。

採血にかかる時間は、それぞれ全血献血で10分から15分ほど、成分献血で40分から90分ほどです。実際の献血には、これ以外にも採血前の問診などの時間が必要です。

注意点もあります。

献血ができるのは69歳までで、24時間以内にインフルエンザのワクチンを打った人や、4週間以内に海外から帰国した人は献血をすることができません。

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