水難救助訓練中の死亡事故 教官が「訓練を続けるなら戻れ」と強く促す 福岡
福岡市消防学校に入校中の男性職員が訓練中に溺死した事故について、教官が訓練で苦しくなった学校生たちに対し、水中に戻るよう強く促していたことが分かりました。
この事故は2024年7月、福岡市西区の市民プールで、消防学校に入校中だった福岡市消防局職員の当時26歳の男性が水難救助の訓練中に溺れ死亡したものです。
立ち泳ぎの訓練の際、学校生たちが苦しくなってプールのへりをつかむと、教官が「訓練を続けるなら戻れ」などと水中に戻るよう強く促していたことが市消防局への取材で分かりました。
市消防局は「訓練を続けるかの意思確認はしていた」と説明していますが、厳しい指導の中で意思表示がしづらかった可能性があるとの認識を示しました。
死亡した男性がプールのへりをつかんでいたかは分かっていないということです。
市消防局が設置した調査検討委員会は、3月末までに最終報告書をまとめる方針です。
最終更新日:2025年3月11日 16:08