阿波人形浄瑠璃の発展に大きく貢献してきた「あわや後藤人形店」の功績を振り返る特別展が、徳島市で開かれています。

徳島市の「あわや後藤人形店」は、後藤隆三郎さんが創業した老舗の人形店で、2023年、長年の歴史に終止符を打ちました。

隆三郎さんは、昭和初期から初代天狗久の工房に出入りして作品を取り扱い、4代目大江巳之助らとも交流を深めました。

徳島市の阿波十郎兵衛屋敷には、この店が集めた天狗久の木偶や大江巳之助が手掛けた飾り用の小型木偶などのほか、郷土玩具として人気のあった首人形など約160点が展示されています。

人形忠の作品の巨大木偶「大江山酒吞童子」で、天狗久が塗りなおしたものは、人の顔から鬼の顔に変形します。

この特別展は、9月29日まで徳島市の阿波十郎兵衛屋敷で開かれています。