「斜陽」や「人間失格」で知られる作家、太宰治の特別展が、徳島市の県立文学書道館で開かれています。

自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながら、数々の名作を生みだした苦悩の作家・太宰治。

文学書道館の特別展示では、執筆活動の足跡をたどることができます。

中学・高校時代のノートには、自画像と思われる落書きや、チャップリンの映画についての記述があります。

高校1年生時のノートには、芥川龍之介の辞世の句があり、芥川に心酔していた様子が伺えます。

「人間失格」の草稿は、大きなバツが書かれるなど、難航する執筆の状況を知ることができる貴重な資料となっています。

この他、剣山を舞台にした「瘤取り」の原稿も展示されるこの特別展は、9月23日まで徳島市の県立文学書道館で開かれています。