落雷から身を守るには 屋外だけでなく家の中でも注意を
3日午後、宮崎市のサッカーグラウンドに雷が落ち、熊本・山鹿市の県立鹿本高校サッカー部の生徒18人が病院に搬送され、1人が今も意識不明となっています。当時、宮崎市には雷注意報が発表されていました。
日本サッカー協会は、都道府県の協会などに宛てて、サッカー活動中の落雷事故を防ぐための指針を示しています。この指針では、「屋外での活動中に落雷の予兆があった場合は、速やかに活動を中止し、安全な場所に避難すること」を求めています。
また気象庁も、広いグラウンドの中では人間が一番落雷を受けやすいので、低い姿勢でできるだけ早く、鉄筋コンクリートの建物や自動車などの安全な空間への避難を呼びかけています。
それでも今回は避難の対応は取られませんでした。同じ被害を繰り返さないために、雷への対策についてお伝えします。
民間の気象会社ウェザーニューズは、「雷から身を守る方法」を示しています。
まずゴロゴロと雷鳴が聞こえ始めたら、雷は15キロから20キロ以内の場所で発生していると推測されるため、速やかに避難してください。
次に外で雷雨にあった際、木の下に避難すると枝や葉っぱなどを通じて感電することがあります。
実験動画では、木の周りに何もないケースの場合、雷は木の幹に沿うようにそのまま地面に落ちています。一方、木のそばにマネキンがあるケースでは、雷はより電気を通しやすい人に見立てたマネキンへ方向を変え直撃しています。
こうした被害を防ぐためにも、木の一番上を見上げて45度かつ4メートル以上離れ、枝からも2メートル以上離れるようにしましょう。
本来は、建物の中に避難するのが安全ですが、周りに建物がない場合は車の中が安全です。もし雷が落ちても電気は表面を通って地面に流れていくため、中は安全となりますが、くれぐれも金属部分には触れないようにしてください。
また、家の中にいても感電の危険はあります。膨大な電流で家電がショートする可能性もあるので、コンセントから家電製品のプラグを抜き、なるべく離れるようにしてください。