【状況を説明】落雷で鹿本高サッカー部生徒搬送 1人は今も意識不明 県教委が会見
4月3日、宮崎市のサッカーグラウンドに雷が落ち、熊本県山鹿市の県立鹿本高校サッカー部の生徒18人が搬送された事故について、熊本県教委は8日会見を開き、事故の経緯を説明しました。
この事故は3日、宮崎市にあるサッカーグラウンドに雷が落ち、遠征中だった鹿本高校の生徒18人が搬送されたものです。このうち1人はいまも意識不明の重体です。
熊本県教委は8日、事故後、初めて会見を開き、経緯を説明しました。県教委によりますと、グラウンドには県内外から16チームが集まり、午前中から試合を行っていて、雨が強まり雷の音が聞こえた際には、雨雲レーダーを確認し、ハーフタイムを延長するなど対応していたということです。
その後、鹿本高校の生徒が試合前のウォーミングアップをしていた午後2時35分頃、落雷があったということです。当時、雷の音は聞こえず、小雨が降ったりやんだりする程度だったということです。一方で、鹿本高校と対戦校のスタッフは、宮崎市に雷注意報が出ていたことを認識していなかったということです。
Q雷注意報を知らなかったことは安全配慮義務違反では?
■体育保険課 濱本昌宏課長
「そこも含めて今後検証が必要。会場校や消防署に聞き取りを行っているが、生徒の回復を待っている状況なので、心身健康な状況になってから話を聞くことも含め総合的に最終的に検証行いたい」
県教委は、8日付で県立学校に対し、落雷事故防止に向けた通知を出したほか、今後、研修を実施する予定です。