2011年2月22日に発生したニュージーランド地震から14年となった、おととい、生徒12人が犠牲となった富山市の富山外国語専門学校で、追悼の集いが行われました。

地震が発生した日本時間のおととい午前8時51分、集いに参列した遺族や学校関係者が黙とうを捧げました。

ニュージーランド地震では、富山外国語専門学校の生徒らが語学研修で訪れていたビルが倒壊し生徒12人を含む富山県関係者13人が犠牲になりました。

娘・めぐみさんを亡くした堀田和夫さん「14年前に戻りたい。そして話したい。ただそれだけ。14年経とうが15年経とうが20年経とうが気持ちは一緒ですけどね。」

娘・沙希さんを亡くした横田政司さん「最後に『お父さんお母さんいってきます』って（バスの）窓越しに手を振ったのが最後の娘の笑顔で。それがこの時期になると鮮明によみがえってきてつらい。」

娘・紗央莉さんを亡くした菊田邦俊さん「自分の中では微塵も自分よりも先に逝くなんてことは考えていませんでしたので14年経った今でも戸惑いは続いている。」

娘・佳世さんを亡くした金丸直弘さん「年に何度も佳世の夢を見ます。夢じゃなければいいなと起きることが何度もあります。やっぱり会いたい。それだけです。」

集いで在校生の代表は、「先輩方が思い描いていた明るい未来をつくることができるよう、日々勉学に励みます」と述べました。

地震で倒壊したビルは、設計や施工などの欠陥が明らかになりましたが、現地の警察は、証拠不十分で立件を断念しています。