全国からの"応援絵馬” 被災した珠洲市の神社の復興後押し「来年は頑張る年に」
ことしも残すところ2週間を切り、石川県珠洲市の神社では、元日の地震で大きな被害を受けながらも来年の初詣に向けて準備を進めています。その背中を押してくれたのは、全国からの応援メッセージでした。
珠洲市三崎町の須須神社。元日の地震で鳥居は崩れ落ち、神社内にある灯籠なども修理の目処は立っておらず、再建には1億円以上かかるといいます。
須須神社・猿女 千鶴 権禰宜:
「お金のかかることですので、ちょっとまだ直すということまで手をかけられていない状態です」
こうした中、神社には2か月ほど前からあるものが届き始めたといいます。
須須神社・猿女 千鶴 権禰宜:
「能登の皆様が一日も早く元の生活に戻れますようにとか」
能登の復興を願うメッセージが書かれた全国各地の神社の絵馬が200枚以上。今も続々と届き続けています。
須須神社・猿女 千鶴 権禰宜:
「これをいただいたときは本当に感動いたしまして、これを読むだけでなんていうんですか涙が出ます」
復旧のめどが立たない中ですが、全国からの応援に励まされ、現在、来年の初詣に向けて参拝者を迎える準備を進めています。
須須神社・猿女 千鶴 権禰宜:
「来年は蛇年でですね、蛇というのは脱皮を繰り返す生き物で、再生する年だ、と昔から言われております。応援してくださる人がいる限り私どもは頑張って、再生といいますか、復興に向けて頑張る年、そしてなによりも平穏といいますか、静かな皆さんが心休まる年になればと思います」