必要な点検・整備・検査を行わず不正に車検の更新をした疑いで、宮城・栗原市の自動車整備会社の役員の男ら2人が逮捕された。

不正に車検を更新した車両は、100台以上に上るとみられる。

道路運送車両法違反などの疑いで逮捕されたのは、栗原市の自動車整備会社の会社役員かつ自動車検査員の伊藤広隆容疑者（52）と、自営業の千葉新一容疑者（68）。

伊藤容疑者は、去年5月～12月にかけて　元同僚の千葉容疑者と共謀し、顧客の自動車3台に対して必要な点検や整備などを行わず、宮城運輸支局に虚偽の「保安基準適合証」を電子申請し、不正に車検の更新をした疑いが持たれている。

宮城運輸支局の定期監査で不正が発覚したもので、この他にも100台以上の不正があるとみられている。

調べに対し、2人は「間違いありません」と容疑を認めている。

警察によると、元同僚の千葉容疑者が伊藤容疑者に犯行を提案したということで、不正に車検を更新した動機などを警察で調べている。