警察によると被害にあったのは仙台市泉区の70代女性で、今年3月に総務省職員や警察官を装った男らから「あなた名義の携帯電話が勝手に契約されている」「詐欺の共犯者としてあなたのことを調べている」などと電話があった。
その後も別な警察官や検察官を装った男らから「あなたにも逮捕状がでている」「通信アプリのやり取りに協力することを条件に優先的に捜査する」「預貯金を全て調べる必要があるので銀行名と残高を教えてほしい」などと通信アプリで指示があった。
話を信じた女性は男らの指示を受けて、指定された口座にインターネットバンキングで今年３月から４月にかけて18回にわたり、合計3220万円を振り込んだという。
男らからは「捜査が終わったら返金する」と言われていたが、その後連絡がとれなくなり詐欺の被害に気付いた。
警察は特殊詐欺事件として調べるとともに、警察官などを装った手口の詐欺被害が増えているとして注意を呼びかけている。