【紛失】潜水用の空気ボンベが海中へ 海上保安官の訓練中 見かけたら連絡を<宮城・閖上漁港>
宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)漁港で、仙台航空基地の海上保安官が行方不明者の捜索を想定した訓練をしていた際、潜水に使う空気ボンベ一式を紛失したことがわかった。
第二管区海上保安本部の発表によると、26日午前10時半頃に事故は発生した。
海難救助を行う機動救難隊として活動する隊員2名が、一方が海上に、もう一方が陸上(消波ブロック上)にいる状態で、潜水訓練を行おうと空気ボンベを陸上から海上の隊員へ手渡ししようとした際、予期せぬ波が陸上の隊員を襲い、波にのまれたという。
隊員は流されながらも、渡そうとした空気ボンベを手から離さず持っていたが、ボンベが消波ブロックの間に挟まり動けなくなってしまったため、手を離して一度陸上に戻った。
波が落ち着いてから現場に戻ったところ、挟まっていた空気ボンベがなくなっていて、紛失したことに気づいたという。
隊員にケガはなく、他に被害の報告はこれまでに出ていないという。
空気ボンベは長さ約80cm、直径20cmほどの鉄製で、重さは約20kg。
仙台航空基地は、高圧ガス保安法に基づき宮城県に届け出るとともに、ボンベを捜索している。
二管本部は、もし空気ボンベを見かけたら仙台航空基地または宮城海上保安部まで連絡してほしいとしている。