心の病「醜形恐怖症」同級生の一言で…“顔が醜い”と思い込み何度も整形『every.特集』

自分の顔を「醜い」「欠点」などと思い込み、整形を繰り返す心の病「醜形恐怖症」。それは10年前、同級生の一言から…。女性は“自分の顔が嫌い・視線が怖い”と悩み続け、メイクに2時間かかったことも。カウンセリングを受けながら、今願うのは…。
東京・渋谷。人混みの中を歩く、女性。実は、他人が見ても分からない“ある病気”を抱えています。
田中 真緒さん(仮名・24)
「なんか見られているのではないか。人の視線が…“私がブス”だから、にらんでいるんだろうなと思っちゃう」
大勢の前では、マスクを外せません。彼女が抱えているのは、「醜形恐怖症」という病気。自分の顔を「醜い」「欠点」などと思い込み、整形を繰り返しています。
医師
「心の病気なんです。(整形で)形を変えても治らない」
家族以外、友人や職場にも、病気を明かすことができないといいます。
知ってほしい私のこと「醜形恐怖症」。
関東で暮らす、田中真緒さん(仮名)24歳。醜形恐怖症に悩んでいます。
真緒さん(仮名)
「(顔の嫌な部分は)目とか鼻とか唇が薄いところ。顔の輪郭、骨を、丸みを帯びている感じにしたい」
自分の顔を受け入れられない真緒さんは、鏡を見続けてしまうことも…。そのため、メイクに時間がかかるといいます。
鏡の前に立つ、真緒さん。まずは、目元。黒目を大きくみせるため、カラーコンタクトは欠かせません。そして、唇のメイク。
真緒さん
「鼻の下が長いのがコンプレックスなのでここ(上唇)に色をのせて短く見せる」
上唇をメイクして、鼻と唇の間を短く見せる工夫をします。そして再び、目元。
「目は優しい目に見えるように、涙袋をつくっています。目を大きくみせながら垂れ目っぽく…」
この日、メイクにかかった時間は、1時間。かつては2時間以上、かかっていたといいます。