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真面目な人に多い「広場恐怖症」とは?

2019年3月27日 15:57
真面目な人に多い「広場恐怖症」とは?

広場恐怖症とは、広い場所が怖いのではなく、広場のように人混みができるなど、逃げ場のない場所や状況に対して恐怖を感じる病気です。

例えば、エレベーターや電車、飛行機など…早いスピードで移動していて逃げ出せないと感じ、必要以上に強い恐怖に襲われてしまいます。また、偉い人がたくさんいる会議室や、子どもの場合は学校の朝礼なども、恐怖を感じる人がいるといいます。

この恐怖が患者の生活を変えてしまいます。買い物や公共交通機関を避けるようになり、行動が限定されていきます。症状が重い場合は、引きこもりのような生活になる人もいるといいます。

これは珍しい病気なのでしょうか。実は生涯でかかる人の割合は2~6%とされていて、だれでもなりうる病気と言えます。特に責任感が強くまじめでリーダーシップをとるタイプに多いといいます。

広場恐怖症は治るのでしょうか。治療は薬で恐怖を緩和するのに加え、認知行動療法が有効とされています。これは、例えば電車に乗っているのをイメージすることからはじめ、次第に駅に行ってみるなど、刺激にならしていく治療です。

治療を行うクリニックによると、患者の半数は少し症状が残るが恐怖自体は改善し、電車などにも乗れるようになるそうです。


【the SOCIAL basicより】