「BSL-4」施設で初の試験放送 聞こえる?聞こえない?周辺地域の反応は《長崎》
事故など緊急事態が発生した際に、住民に情報を伝える取り組みです。
長崎大学は、危険な病原体を扱う「BSL-4」施設の屋上にスピーカーを設置し、25日、初めての試験放送を行いました。
エボラウイルスなど危険度の高い病原体を扱う「BSLー4施設」。
長崎大学の坂本キャンパスに2021年に完成し、去年12月、屋上にスピーカーが設置されました。
(スピーカーの音声)
「只今、屋外スピーカーの試験放送を行っております」
初めての試験放送では、大学の職員が周辺地域の約20か所で音声が届くかチェックしました。
キャンパス内では聞こえましたが・・・
(大学の職員)
「聞こえていないと思う。ありのままを報告するだけ」
(キャンパス近くにいた人)
「その辺を通っていたので聞こえたが、全体的には聞こえないのでは」
(近くの商店街の人)
「聞こえない。中で仕事しているので。でも何もないのでは。施設がすごいと知っている」
(長崎大学 学長特別補佐 渡部 康一教授(BSLー4担当))
「もし何かあった場合に、地域の方々にすぐに周知をしなければならない。速報性は非常に利点はあるが、天候次第で聞こえたり、一長一短あるが地域住民の安心の一助になれば」
試験の結果は、来月の地域住民らとの協議会で報告する予定です。
長崎大学によりますと、施設の稼働は国からの指定を受けた後になりますが、時期はわからないということで、現在、研究設備や機材の検証などが続けられています。