“貴重な文化財 もっと身近に” アメリカ所蔵『南蛮屏風』最新技術で忠実に再現 県へ寄贈《長崎》
アメリカの美術館に所蔵されている『南蛮屏風』を、最新技術で忠実に再現したレプリカが、長崎歴史文化博物館に寄贈されました。
長崎に上陸した南蛮人。
それを興味津々に出迎える人々など、江戸時代に長崎で行われていた交易の様子がわかる『南蛮屏風』。
縦が約150センチ、横は約340センチで、2枚一組になっています。
長崎歴史文化博物館に寄贈されたのは、アメリカのクリーブランド美術館が所蔵するオリジナル作品を、キヤノンが最新のデジタル技術で忠実に再現した「高精細複製品」です。
オリジナルについている傷や汚れもそのまま再現していて、制作から約400年が経った、現在のありのままの作品を鑑賞することができます。
(キヤノンサステナビリティ推進本部 郡司 典子 本部長)
「実際にオリジナル作品ではできなかったような鑑賞方法を提供できる。
高解像度のデジタルデータを活用すると、バーチャル空間での展示もできるようになる」
『南蛮屏風』は8日~16日まで、長崎歴史文化博物館のエントランスホールに展示。
ガラスケースがないので “間近で鑑賞” することができ、写真撮影も可能だということです。