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買い物に困っている人を自治会&企業が連携で対応 “移動式スーパー” 川平地区で運用開始《長崎》

2024年10月22日 7:00
買い物に困っている人を自治会&企業が連携で対応 “移動式スーパー” 川平地区で運用開始《長崎》

買い物が困難な人に向けた「移動式」のスーパー。自治会と企業が連携し、地域住民のニーズにこたえます。

長崎市の川平地区で21日から運用が始まりました。

坂の多い、長崎市三ツ山町に住むサトウさん。

食料品や生活雑貨を売る店が近所になく…。

(サトウさん)
「娘が佐賀にいる。月に1、2回買ってきてくれる。メモして電話しておけば」

日常の買い物に 苦労しているといいます。

(サトウさん)
「今までは(買い物に)行っていたが、今は行けない。足が悪いし」

急な階段、狭い路地といった特有の地形に囲まれた “坂のまち 長崎”。

高齢化が進み、いわゆる「買い物弱者」が増えています。

(長崎市社会福祉協議会 岩岡大樹さん)
「買い物に困っているという声をいただき、我々としても何か協力できることがないかと」

21日から始めたのが、大手スーパー「イオン」による移動販売車の運用です。

市の社会福祉協議会が行ったアンケートで 川平地区の住民259人のうち、半数以上の149人が移動販売車を「利用したい」と回答。

「利用しない」と答えた人からも「いずれ利用したい」という声があがったと言います。

(長崎市社会福祉協議会 岩岡大樹さん)
「ここだったら買い物に困っている人がいるんじゃないかというのを、実際に肌で感じながら 町内のことを知ることができた」

トラックには、生鮮品や総菜、日用品など 約400品をそろえていて、川平地区での移動販売は毎週月曜日、公民館や団地などを半日かけてまわります。

足が悪く買い物に苦労しているというサトウさん。

(サトウさん)
「今から買おうと思って」

野菜や果物、パンなどを購入し、久しぶりの買い物を楽しみました。

近所の人たちと会話するきっかけにもなったようです。

(サトウさん)
「何でも自分が好きな物が買える。助かります。近所の人にも会えたし」

(長崎市社会福祉協議会 岩岡大樹さん)
「周りに買い物できる場所もないしバスの本数も少なかったりなど、車を運転できる人ばかりではないので、こういった活動が地域に根付けば」

運用するイオン東長崎店では、今回の川平地区を含め週に6日、移動販売を行っていて、今後も要望に応じて車の台数を増やすなど、対応していきたいとしています。

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