長崎の豪商達25人が家主「出島町人部屋」の復元目指す 史跡出島で発掘調査の一般公開《長崎》
建物の復元整備に向けて発掘調査が行われている史跡・出島で、出土品などが公開されました。
先に見据えるのは「特別史跡」への格上げです。
(説明)
「出島では昔、大きな火事が2回起こっている。1798年に火災が起きて、大被害を受けた。その時、出島町人部屋は焼け残った」
公開されたのは「出島」を築き上げた町人25人が家主として建てた「出島町人部屋」の調査現場です。
長崎市が1951年から進める史跡・出島の復元整備事業。
今年度から始まった4期目では「出島町人部屋」の復元のため、去年11月から発掘調査を進めていて、30日は肥前陶磁器や瓦などの出土品を市民に公開しました。
町人部屋の発掘調査は3月まで行われ、その後、設計のための基本計画作成を経て、2027年度までの完成を目指します。
(長崎市出島復元整備室専門官 山口 美由紀さん)
「今回は出島町人、長崎のまちの有力な人が、ここの中でどのような役目を担って出島を支えていたのかを、展示活用を含めて明らかにしていくことになる。十分設計のなかに生かして完成まで頑張りたい」