「とっとりウニムースフェア」 ムラサキウニをぜいたくに使用した料理を提供 鳥取ブルーカーボンプロジェクトの一環で開始 鳥取県鳥取市
海に関心を持ってもらおうと2月19日から、ある食材を利用したメニューが鳥取県で提供されています。おいしく食べて海を守ることにもつながるというその食材とはー。
鳥取県鳥取市にあるフルーツショップ。ここで19日から提供されるランチは少し変わった食材を使ったドリア。調理の様子を見せてもらいました。
ホカホカのごはんをよそったあと取り出したのはなんと、ムラサキウニ。
このムラサキウニの身をごはんとかき混ぜ、鳥取県産モサエビとともにまるごとトッピング。オーブンでじっくり焼くと完成です。まるごと入ったウニの身は香ばしく、ごはんにもウニが混ざっていることで食べている間ずっとウニの香りを感じることができるぜいたくな一品です。
フルーツショップフェリース 森田玲美 店長
「ムラサキウニが増えすぎて悪さをしているということで、ウニを使ったメニューで何かできればと思い、鳥取ブルーカーボンプロジェクトの方にぜひ参加してくださいと言われたのがきっかけです」
鳥取ブルーカーボンプロジェクトとは、海の資源を守るため、海藻を食べつくすムラサキウニについて考えようと「海と日本プロジェクト」の一環でおととしから始まったもの。
藻が茂り、魚や貝の住処となる「藻場」。近年、温暖化の影響でムラサキウニが大量発生し海藻を食べて枯らしてしまう「磯焼け」の被害が相次いでいます。そこで、磯焼けを止めるため身入りが悪いムラサキウニを捕獲。このムラサキウニにエサとして鳥取県産のキャベツやブロッコリーを与えることでおいしい食材へと生まれ変わらせます。
このムラサキウニを使った料理を提供する「とっとりウニムースフェア」が鳥取市内19の飲食店で19日からスタートしました。鳥取市の海鮮料理店ではウニと豆乳を混ぜたムースに鳥取県産の白いかやいくらをトッピングした料理を提供。豆乳のまろやかさと濃厚なウニでひんやり、上品な仕上がりになりました。
天然海水いけす 海陽亭 東田慶専務
「今回豆乳でなめらかになっているのでお子様から年配の方まで楽しんでいただける。生産者の方がエサを与えて育てて、身入りをよくして今回完成したウニなので、その辺も踏まえて皆さんに召し上がっていただきたい。」
食べるとその場で割引券として使えるスクラッチカードも限定配布。とっとりウニムースフェアは2月25日まで行われます。