大切なことは「女性が自分で考える」 戦後まもない物資に乏しい生活の中でも美しい暮らしや心の豊かさを提案したクリエーター・中原淳一企画展 島根県益田市
女性雑誌の編集などで活躍した中原淳一の生誕111周年を記念した企画展が、島根県益田市のグラントワで開かれています。
終戦から1年後に創刊された女性誌「それいゆ」。この雑誌を作ったのは。女性誌の編集やイラスト、服のデザインなどで活躍したクリエイター・中原淳一。戦後まもない物資に乏しい生活の中でも美しい暮らしや心の豊かさを提案しつづけ、女性から圧倒的な支持を得ました。
中原淳一の義理の娘 中原利加子さん
「中原淳一がこの時代にやっていた仕事が、今の私たちの周りにある色んな世界の元になっているっていうことがお分かりいただけるんじゃないかと思います」
中原淳一が大切にしたのは、女性が自分で考えること。中原淳一は、何気ない日常の中でも自身の工夫次第で美しさを取り入れることができると表現しました。会場には、雑誌の原画やデザインした服など600点以上が展示されています。
島根県立石見美術館 南目美輝 学芸課長
「衣食住が満ち足りてない中で、自分らしくあるとか、あなたらしくあっていいんだよっていうふうにポンと後押ししてもらったような気持ちに、その本を読んだ人はなったと思うんですね。そういうところが今見ても色々な世代の人をひきつけるんじゃないかなというふうに思っています」
この企画展はグラントワで6月17日まで開かれています。