もうすぐ夏休みも終わり… この時期増える学校や家庭に関する悩み 法務省が「こども人権相談」強化週間 一方でコロナを契機に相談数が減少がいまだ回復していないという現状も
新学期を前に学校生活に不安を覚える子どもたちも多くいます。法務省の「こどもの人権相談」強化週間が8月21日から始まり、子どもたちの相談を受け付けています。
夏休みも終盤。もうすぐ再開する学校生活。子どもたちから学校や家庭に関する悩みが多く聞かれるのが、この時期です。子どもの人権を守るため法務省は、8月21日から8月27日までを「こどもの人権相談」強化週間に決め、電話相談の受付時間の延長などを行っています。鳥取県の法務局では職員のほか、元々教員だったボランティアの相談員が電話で相談に耳を傾けます。相談内容で最も多いのはいじめ。
ほかにも、家庭での児童虐待などの相談も寄せられるといい、相談員は子どもに寄り添うように話を聞いたり、解決方法を一緒になって探ったりします。
鳥取地方法務局に寄せられる相談は年間約1000件。多い年は1600件以上に及びます。
(令和元 年:1644件、令和2年:1316件、令和3年:1268件、令和4年:900件、令和5年:1082件)
1994年に始まったこの電話相談ですが、近年は思わぬ変化も―。
鳥取地方法務局人権擁護課 中嶋昌浩 課長
「コロナを契機として相談件数が極端に少なくなり、いまだに回復していない。悩みを抱えているのに言い出せないというのが考えられます」
電話だけでなく、通信アプリ・LINEによるメッセージのやりとりでも相談を受け付けています。
鳥取地方法務局人権擁護課 中嶋昌浩 課長
「学校におけるいじめ、家庭内における児童虐待などの事案は依然として数多く発生しています。どんな些細なことでも構いませんので、気軽に相談していただけたら」
電話相談の受付延長は、8月21日から8月27日までの7日間、平日は午前8時半から午後7時、休日は午前10時から午後5時まで受け付けています。
※電話番号:0120-007-110
(普段は月曜~金曜 午前8時30分~午後5時15分)
LINEでの相談は「法務局LINEじんけん相談」(アカウント名)から受け付けています。