今治の山火事「延焼阻止」一部除き避難指示解除 今治市長は週明け以降の「鎮圧宣言」めざす

今治市の山火事は発生からきょうで6日目。今治市の徳永市長は、来週月曜日に「鎮圧宣言」を行いたいとし、先ほど、ほとんどの地域で「避難指示」を解除しました。
記者:
「昨夜降った雨は今は止んでいますが、雨のお陰から現在は炎や煙を上空から確認することはできません。ただ、斜面が黒く焦げ山肌が見えてしまっているところもあります」
今治では昨夜から28.5ミリの雨が降り、火事発生後初めてのまとまった雨となりました。
午後2時半時点の被害面積は442ヘクタールと1日前と変わらず、さきほど午後4時に行われた県の災害対策本部会議で今治市は…
今治市 徳永繁樹市長:
「延焼阻止の宣言に伴いまして、一部地域の避難指示を解除したいと考えています。9割の方々が準備ができ次第、本日中に避難指示を解除できると思っております」
延焼が阻止できているとして、桜井地区や朝倉北地区など5つの地区への避難指示をさきほど午後5時に解除しました。
また、西条市も楠河地区の避難指示を解除しました。
桜井地区の住民:
「まぁホッと。安心感」
「安心して家でも過ごせる」
一方、今治市の緑ヶ丘団地と長沢地区は近隣で熱源を確認しているとして避難指示を継続しています。
徳永市長は、あす、あさってで熱源が感知された箇所の消火活動を行い、十分に安全を確認した上で週明け以降の「鎮圧宣言」を目指したいとしています。
中村知事:
「延焼阻止という言葉がありましたけれども、まだ熱源が確認されているところもあるやの報告でしたので、くれぐれも再びということのないように、念のための対応が大事になってくると思います」
この山火事では、これまでに住宅など21棟に被害が出ていて、被害面積は、平成以降最悪となっています。